advisee

  • 大学院生(博士課程)
    • 矢島 宏紀
        「建国期におけるcitizen(ship)という用語の議論を収集・分析し、さらに帰化に関する法律や判例、帰還したロイヤリストの扱いなどを詳細に調べることで、建国期アメリカにおける市民権のあり方を明らかにする博士論文を準備しています
  • 大学院生(修士課程)
    • 鎌田 皐綾
        アメリカにおけるラティーノ移民をめぐる問題に興味があります。卒業論文では、1990年代にカリフォルニア州で提起されたラティーノ移民に関わる住民提案を軸に、州内の反ラティーノ移民感情の高揚と近年までの変化を考察しました。今後は州間の比較や連邦政府との関係にも研究を発展させていきたいと考えています。
  • 留学中
    • 遠藤 寛文, ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校 歴史学研究科 博士課程
        革命期から南北戦争期に至る時代(18世紀末~19世紀前半)のアメリカ政治史・思想史を研究しています。留学先にて歴史理論の諸潮流を学びつつ、民主主義が正統な統治原理としてアメリカに定着していく過程を新たな視角から把握する手法に挑戦しています。
    • 大鳥 由香子, ハーヴァード大学大学院歴史学部博士課程
        19世紀、20世紀アメリカ史。思想文化史、キリスト教史、国際関係史。現在は、第一次世界大戦期から1950年代にかけて、「子どもの権利(Rights of the Child)」がどのように構想されていったのかを明らかにすることを目指して、博士論文に取り組んでいます。
    • 岳 哈雷, メリーランド州立大学カレッジパーク校大学院歴史学部博士課程
        20世紀の人種問題や黒人史に関心があります。公民権運動が1960年代末から1970年代にかけてどのように変容していったのかについて考えています。特に、福祉に関する権利運動がブラック・ナショナリズムや共産主義といったラディカリズムとどのように交わっていたのかについて勉強していく予定です。
    • 児玉 真希,ライス大学大学院歴史学部博士課程
        19世紀アメリカの南部史、奴隷制の歴史について研究しています。修士論文では、ノースカロライナ州で下されたState v. Mann判決 (1829)から見る南部の社会秩序と法文化について考察しました。現在は、奴隷制擁護論に興味を持ち、奴隷所有者が奴隷を支配する行為と思想をどのように理解し、どう正当化したのかを勉強しています。
    • 雪, カナダマッギル大学教育学部修士課程
        日中米における貧困削減のためのNGO活 動を研究しております。いくつかの国で貧困削減を目指すキャンペーンやプログラムを展開している国際NGOオックスファムに焦点をあて、各国におけるその活動を分析し、国ごとに異なる組織の特徴を明らかにすることが研究の目標です。国によって異なるオックスファムの運営体制を比較分析することで、世界の人々に利益をもたらすNGOのグローバル化とはいかなるものであるべきか検討したいと考えています。
    • 高内 悠貴, イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校歴史学部博士課程
        20世紀米国史、ジェンダー、セクシュアリティの歴史。現在は留学先でのコースワークを通じて関心や知見を広めながら、占領下の沖縄における性政治についてのプロジェクトを進めているところです。
    • 富田 蓉佳,コロンビア大学大学院メイルマンスクール(医学史・医学倫理)博士課程
        アメリカの安楽死・尊厳死の歴史を研究しております。卒業論文ではオレゴン州の尊厳死法とその歴史的意義について考察しました。修士論文ではカリフォルニア州自然死法を事例に、アメリカの尊厳死論争における「人間の尊厳」の概念に注目しました。現在は個人の生活における国家の介入とプライバシー権についての研究を進めていきたいと考えております。
    • 服部 雅子, コロンビア大学大学院歴史学部博士課程
        米国の教育思想と戦争観、歴史観の交錯に興味を持っています。博論では、両大戦間期米国で活発化した「青年 (youth)」を巡る議論を中心に据えて大恐慌史と第二次大戦史を架橋し、米国における若者の戦争動員を長期的視点から検証したいと模索中。
    • 畠山 宜久, コーネル大学大学院ランドスケープ・アーキテクチャー修士課程
        屋外エンターテイメント/リゾート施設の設計・建設に携わりたいと考え、留学先でデザインを学んでいます。現在は、新しい分野に挑戦することへの不安といまだに格闘しつつ、卒業後エントリーレベルの仕事に応募するのに必要な専門技術・知識の獲得のため日々努力しています。
    • 鰐淵 秀一, ハーヴァード大学大学院歴史学部博士課程
        現在の関心は、初期アメリカ史 を近世イギリス帝 国によるグローバルな植民地化の文脈のなかで捉え直すこと。博士論文では、王政復古期から18世紀中葉にかけてのペンシルヴァニア植民を自 然環境との関わり という側面から考察している。
  • OB/OG
    • 荒木 純子, 学習院大学人文科学研究所准教授
        近代国家アメリカの前近代的な面に興味があり、17、18世紀を中心に宗教、女性、科学/医学に関わる問題を広く研究中。歴史志向ですが、文学作品の批評、身体性の実践(?)もありで楽しく活動しています。
    • 岡本 寿郎
        日系カナダ人の歴史を研究しています。当面の課題は、定説では市民権に対する関心が低かったとされる1940年代から60年代のカナダ政府が、日系移民の市民権回復に対 してはどのような姿勢をとったか、公文書館の資料から分析し直すことです。
    • 笠木 美希子, 白百合学園中学・高等学校専任教員
    • 大八木 豪, 東京大学大学院総合文化研究科学術研究員
        京都大学、近畿大学、関西大学、関西学院大学で非常勤講師。専門は、アメリカ史、アジア系アメリカ人史、アメリカと東アジアの関係、人種・エスニシティ、ナショナリズム。
    • 佐原 彩子, 大月市立大月短期大学助教
        2012年3月博士号取得。博士論文で扱った冷戦期の合衆国による難民政策とアジア政策の関係を分析しつつ、難民史を冷戦史、そしてポス ト公民権のアメリカ社会史として読み直しています。難民の受け入れが新自由主義的社会秩序形成に果たした役割について、また、その中で、 難民の人々がどのように生きていったのかについて考えています。興味の範囲 は、20世紀合衆国に限定されず、支配や暴力を正当化することを可能としてきた人種概念や日越米関係史などを含みます。
    • 柴田 由佳子, 慶應義塾女子高等学校専任教員
        19-20世紀転換期の黒人女性によるリンチ反対運動が意味していたことは何だったのかを、当時の言説に注目しながら研究していました。大学院での研究は、現在行っている高校での教育活動にも役立っています。
    • 知原 絵美
        修士論文で扱った内容と関係のある仕事に就くことができました。良い社会人になれるよう、日々頑張っております。
    • 都築 博子
        19世紀中葉(日本開国期)の米国の太平洋地域との対外関係を明らかにするために、米国捕鯨産業の展開を研究してきました。現在、海からの視点でペリー提督が率いる東インド艦隊の派遣の背景と動機を調査しています。
    • 寺嶋 早苗, 日本女子大他非常勤講師
        マイノリティを「創造する」言語という観点からアメリカ社会における言語と権力との関係について研究しています。最近の業績として『エスニック研究のフロンティア』、『映画で読み解く現代アメリカ』に共著で執筆。
    • 徳田 勝一, 私大非常勤講師
        ゲティスバーグの古戦場が記憶の場として構築されていく過程を追うことで、アメリカ社会における「南北戦争の遺産」について考察したいと考えておりました。現在はいったん白紙に戻し、テーマ自体を再検討中です。
    • 中居 詩織
        日米の家族史を研究しました。卒業論文では、十九世紀のアメリカの家族イデオロギーを取り上げ、それがどのようなイデオロギーであり、またどのようにアメリカ国内で広まったかについて考察しました。修士論文で家庭之友創刊に関わった羽仁もと子を取り上げ、パブリックフォーラムとしての雑誌の機能を分析しました。
    • 橋川 健竜, 東京大学大学院アメリカ太平洋地域研究センター准教授
        アメリカ人はいつから利益追求にひた走るようになったのか、と思い、200年ほど前の農民・商人・小事業主を調べてきました。最近は1970年代以降の歴史も勉強しています。世界の中にアメリカを置くかたちで経済文化の変わりかたをとらえたいところです。
    • 平井 康大, 成城大学社会イノベーション学部教授
        キリスト教千年王国主義を軸にしています。かつては主流派に異議申し立てる人々に注目していたのですが、このところ研究対象の右傾化が甚だしく、現状と折り合いを付けるニューエイジ、ついには宗教右派にまで行ってしまいました。
    • 松原 宏之, 立教大学文学部史学科教授
        アメリカ社会における秩序が、日常生活から政策論争や国際関係にいたる広範な場面でいかにかたちづくられるかを検討中。『虫喰う近代:一九一〇年代社会衛生運動とアメリカの政治文化』(ナカニシヤ出版)を2013年に出しました。ニューディール期に射程を伸ばして、<政治文化史>の方法で、アメリカ社会のありようを立体的にあきらかにしたいと願っています。
    • 三牧 聖子, 関西外国語大学外国語学部 専任講師
        市民社会が国際平和、とりわけ国際規範の形成にどのように関与・貢献しうるかをテーマに研究を進めています。2014年、初の単著『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想』を名古屋大学出版会から出版することができました。博士号取得後は、関心をアジア太平洋へと広げ、東アジアの歴史和解問題に、市 民社会がどのように関与できるのかを、その困難や限界面を含めて考察しています。その際、ヨーロッパの研究者との共同研究を通じ、日本ではしばしば単純化 された形で理解されてきたヨーロッパの歴史和解プロセスの多層的な理解につとめ、そこから新たな示唆を得られないかを検討しています。